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diary

人工知能って・・・。③

皆さんこんにちは!
前回前々回に続き人工知能のお話です!

松藤が考える問題点
①責任の所在はどこへ?
②人工知能の学習方法について (トロッコ問題)
③権利の保護は?
のうち、③について今回は述べていこうと思います。

人工知能と権利についてですが、これはいわゆるAI生成のイラストに著作権などが発生するかという問題です。
でも、著作権とは?と聞かれると意外と答えることが難しいのではないでしょうか。
著作権といっても、①(狭義の)著作権、②著作者人格権、③著作隣接権と大きく3つに分類できます。
(そのうち、今回は①の(狭義の)著作権のみ考えます。)
この中でAIの件では翻訳権・翻案権などの二次創作物を作成する場合や、
二次的著作物の利用権という原作者が二次的著作物の著作者と同じ権利を持つという権利が関わってきます。
ちなみに今までの著作権では前提として”人間が制作に必ずかかわっている”ことがあげられます。
二次創作を作る際でも、アイデアや描画、構成など”その人らしさ”を尊重し人間の手で制作がされます。

一方AIではプロンプトからの生成や学習から生成の大きく分けて2パターンありますが、
特に問題視されるのは学習からの生成でしょう。
前提として基本的にAI生成物には著作権はないことを頭に入れたうえで次の例を考えてください。
(例)AIに漫画の画像を学習させた後、人物を生成したらその漫画の主人公に似た顔が生成された。
この時依拠性と類似性で侵害かどうかを判断するのですが、
現状著作権侵害かはどっちつかずの結論となっています。

また、別の問題としてAIに生成させたにも関わらず、自分の手描きだと主張した場合はどうでしょうか。
さらに、AIの学習のさせ方によってはその人の絵のタッチを学習し、別の絵を生成することも可能です。
ここで問題となるのは、風評被害です。
人のタッチを学習した状態で児童ポルノに当たるような絵が生成されたら…?
この場合、絵のタッチから生成した人ではなく、もともとの絵のタッチの人が批判される可能性もあります。

このように権利などの問題も多いのが現状です。
全3回で書いたブログですが、まとめとして
・そもそも日本の法整備が追い付いていない
・社会が対応しきれていない中でのAIの普及
この2つが最大の問題かなぁと個人的には考えています。

皆さんにも将来無関係ではなくなるAIについてどう考えますか?

松藤基矢先生

この記事を書いた人

松藤基矢先生

愛知県稲沢市からやってきた「勉強嫌いの救世主」を自負。「基礎をしっかりと理解する」をモットーに最短距離で目標に届くように小学生、中学生、高校生の指導にあたる。何気なく使っている公式にも理由がある、その理由を理解できれば怖いものはないでしょう。
趣味は学生時代から続けているバレーと歌うこと。
ラーメンとお肉と揚げ物が大好き。野菜が大の苦手。2024年はアスパラ嫌いの克服に挑戦中。
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